カラ岳(読み)からだき

日本歴史地名大系 「カラ岳」の解説

カラ岳
からだき

白保しらほ北方約六キロに位置する標高一三六メートルの小丘。カーラ岳ともいう。丘は東西方向に延び、南北約三〇〇メートル・東西六七〇メートル。比高は九〇メートルに満たないが、周辺が起伏の小さい比較的平坦な地形(小起伏丘陵)であるため、ひときわ目立つ残丘で山当てに使われる目印となる。地質中生代のトムル層で主要岩石は緑色片岩森林がなくチガヤ群落に覆われている。嘉良嵩とも書き、王府時代には宮良めーら白保しいさぶ桃里とーざとう三ヵ村が共同管理する「嘉良嵩牛馬牧」があった(与世山親方八重山島杣山職務帳)。乾隆三六年(一七七一)の明和大津波のとき、嘉良嵩では一三丈余(約四〇メートル)まで波が上がったという(大波之時各村之形行書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android