カリヤス(刈安)(読み)カリヤス

百科事典マイペディア 「カリヤス(刈安)」の意味・わかりやすい解説

カリヤス(刈安)【カリヤス】

本州中部の山地の陽地にはえるイネ科多年草。茎は細く,まばらに束生し,高さ1m内外。8〜10月につく花穂は3〜10本の枝(総)に分かれ,それぞれに,のぎのない小穂密生。古くは茎や葉から黄色の染料をとるために栽培された。なお,八丈島でカリヤスと呼ぶのは本種ではなく,コブナグサである。
→関連項目草木染

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリヤス(刈安)」の意味・わかりやすい解説

カリヤス(刈安)
カリヤス
Miscanthus tinctorius

イネ科の多年草。関東,本州中部,近畿地方の山地に群生する。ススキ属でススキによく似ているが小型で細い。イネ科の別種ウンヌケモドキ Eularia quadrinervis,コブナグサ Arthraxon hispidusをカリヤスということもある。

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