カリュドンの猪狩(読み)カリュドンのいのししがり(英語表記)hunting of the Calydonian Boar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリュドンの猪狩」の意味・わかりやすい解説

カリュドンの猪狩
カリュドンのいのししがり
hunting of the Calydonian Boar

ギリシア神話中の物語。カリュドンの王オイネウスが,ある年,アルテミス女神に捧げ物を怠ったことから,怒った女神は恐ろしい大いのししを送って国中を荒させた。オイネウスはこのいのししを倒すために狩りを催し,ギリシア神話の古い世代に属するほとんどの英雄たちが参加した。いのししは,唯一の女性参加者アタランテの矢で最初の傷を負い,ついにはオイネウスの子メレアグロスによって仕留められた。メレアグロスは獲物の皮と頭をアタランテに贈ったが,叔父たちがこれを奪おうとしたので彼らを殺してしまった。このことがやがて母の怒りによって彼自身が殺される原因になったとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android