カルコンディレス(英語表記)Chalko(ko)ndylēs, Laonikos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルコンディレス」の意味・わかりやすい解説

カルコンディレス
Chalko(ko)ndylēs, Laonikos

[生]1423頃. アテネ
[没]1490?
ビザンチン帝国の歴史家,外交家。カルココンディレスとも呼ばれる。アテネの上流階級の出身。ミストラの哲人ゲミストス・プレトン弟子外交使節として活躍し,オスマン帝国のスルタン,ムラト2世のもとに 2度ビザンチン使節として赴任。歴史家としてはツキジデス模範とし,1298~1463年までを扱った『歴史』Apodeixeis historiōn(10巻)を著述。これはトルコ帝国よりみたビザンチン史という従来のビザンチンの歴史家にはみられない特色をもち,著者の鋭い批評眼と客観的記述により信頼性の高い史料価値をもっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android