カレヴァラ(英語表記)Kalevala

山川 世界史小辞典 改訂新版 「カレヴァラ」の解説

『カレヴァラ』
Kalevala

1835年に医師レンルートがカレリア地方を中心に採取し,編纂した叙事詩。49年に修正,加筆された。世界の創造から始まり,カレヴァラ国とポホヨラの国という架空の国々の間で繰り広げる戦いを中心とした物語。当時,スウェーデン文化の支配下にあったフィンランドにおいて,フィンランド語で書かれた『カレヴァラ』は,フィンランド文化の象徴となり,さらにロシアからの独立運動の象徴にもなった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android