カンジダ・アルビカンス(読み)かんじだあるびかんす

世界大百科事典(旧版)内のカンジダ・アルビカンスの言及

【鵞口瘡】より

…頰粘膜,舌,口唇にできやすいが,口腔粘膜全体から咽頭,喉頭,食道へと進むこともある。病原菌は真菌のカンジダ・アルビカンスCandida albicanceが最も多い。この真菌は正常人の口腔内にも非病原菌として存在している。…

【カンジダ症】より

…真菌の一種であるカンジダ属の菌の感染により発症する疾患のこと。最も多い原因菌はカンジダ・アルビカンスCandida albicansである。この菌は,健康な人の口腔,消化管,腟などにつねに存在するが,菌とヒトとの間に力関係のバランスが保たれている場合にはなんら病変を生じない。…

【抗生物質】より

…(7)菌交代症 口腔,上気道,消化管,腟などにはいろいろな細菌が一定の比率で住みついて生理的役割をはたしているが,抗生物質投与により薬剤感受性の違いからこの比率がくずれ菌交代現象を生ずる。ブドウ球菌腸炎(広域抗生物質を投与中,耐性ブドウ球菌が腸管内で増殖して腸炎を起こす),カンジダ症(抵抗力の減じた患者に多量の抗生物質を長期にわたり使用するとカビであるカンジダ・アルビカンスCandida albicansにより腸管カンジダ症を起こすことがある),偽膜性腸炎(嫌気性の耐性クロストジウムによる菌交代症腸炎で,発熱,腹痛,下痢を呈し死に至ることもある)などが知られている。(8)抗腫瘍抗生物質による副作用 現在用いられている制癌剤は,細胞分裂の盛んな正常組織にも作用するので,宿命的に白血球減少,免疫力低下,胃腸障害,脱毛などの副作用を伴う。…

【酵母】より

…果実,野菜,発酵食品,ナチュラルチーズなどはよい分離源であるが,土壌,河水,海水などからも分離される。カンジダ・アルビカンスCandida albicansはいわゆるカンジダ症の原因菌で,本症の患者の粘膜,皮膚などから分離される。現在酵母のカテゴリーに入るものは約60属,約450種が知られている。…

※「カンジダ・アルビカンス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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