カントゥ(読み)かんとぅ(英語表記)Cesare Cantú

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カントゥ」の意味・わかりやすい解説

カントゥ
かんとぅ
Cesare Cantú
(1804―1895)

イタリアの歴史家、文学者リソルジメントイタリア統一運動前期に愛国思想のため投獄された(1833~34)。小説家マンゾーニと親交を結び、ロマン主義の作品を発表。歴史小説『マルゲリータ・プステルラ』(1838)は国外にも多くの読者を得た。主著世界史』52巻(1891)は今日でも価値を失っていない。ほかに多くの文学論詩集がある。死後選集『1800年代の墓場』が編まれた。

[山本まゆみ]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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