カンヌン(江陵)市(読み)カンヌン(英語表記)Gangrǔng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンヌン(江陵)市」の意味・わかりやすい解説

カンヌン(江陵)〔市〕
カンヌン
Gangrǔng

韓国,カンウォン (江原) 道の中部東海岸にある市。 1955年市制。韓国の東海岸で最大の平野にあり,テグアルリョン (大関嶺) 峠でテベク (太白) 山脈を越えて西海岸に出る道路もあるため,古くからヨンドン (嶺東) 地方の中心地として発達してきた。新羅時代には溟州の州治,高麗時代には東原京,溟州牧などとなり,李氏朝鮮では江陵大都護府。ヨンドン鉄道と,テベク山脈を越えるヨンドン高速道路が通じ,農水産物の集散が盛ん。周辺は韓国有数の黒鉛産地で,沖合いはスケトウダラなどの好漁場。観光地として急速に発展しており,海水浴場のキョンポデ (鏡浦台) ,大関嶺スキー場などが有名。李栗谷生家を保存したオジュクホン (烏竹軒) は国宝に指定されている。面積 73.5km2。人口 15万 2605 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android