ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンピ」の意味・わかりやすい解説
カンピ
Campi, Giulio
[没]1572. クレモナ
イタリアの画家,建築家。師でもあったガレアッツオ・カンピの長男であり,折衷的で優雅な作風のクレモナ派を成立させた画家の一人。初め父および B.ガッティに学び,のちには G.ロマーノ,G.ポルデノーネの影響を受け豊富な色彩の使用を特徴とした。作品は『フランシスコとピアンカ・スフォルツァに現れたマドンナ』 (1540,クレモナ,シジスモンド聖堂) ,『マンドリンを持つ人』 (ウフィツィ美術館) など。
カンピ
Campi, Bernardino
[没]1592. レッジオ
イタリアの画家。金工職人ピエトロ・カンピの息子。初めはジウリオ・カンピおよび I.コスタに師事,のちにはクレモナを離れて活躍した。 G.ロマーノとコレッジオの強い影響を受け,克明なリアリズム,夜景による光の効果を特色としている。作品は『ピエタ』 (ルーブル美術館) 。
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