カン・のぞむ・うかがう(漢字)

普及版 字通 の解説


20画

[字音] カン
[字訓] のぞむ・うかがう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は敢(かん)。〔説文〕十二上に「むなり」、〔玉〕に「るなり、むなり、臨むなり」の三訓をあげ、また〔詩、大雅、常武〕「として虎(かうこ)の如し」の句を引く。の本義は、敢が神事における鬯(かんちよう)の礼を厳修する意を承け、門において神意をうかがう意とみられ、瞰・も声義の近い字である。

[訓義]
1. のぞむ、みる、うかがう。
2. 獣の怒る声、虎の声。

[古辞書の訓]
〔字鏡〕 ミル・ノゾク 〔字鏡集〕 ミル・ノゾク・コル

[語系]
・瞰・kham、看khan、(観)kuanは声義が近い。以下の字は鬯を示す敢(嚴の初文)に従って、神意をうかがう意。など(かん)に従う字は、鳥占(とりうら)によって神意をうかがう意。いずれも、もと神聖に対してその意を問う行為をいう字であった。

[熟語]

[下接語]
・口・哮・俯・咆・誘

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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