カーアーン(読み)かーあーん

世界大百科事典(旧版)内のカーアーンの言及

【ハーン】より

…これは,イスラム世界の聖俗の支配を握っていたカリフから世俗の支配権をゆだねられた者の意味である。 モンゴル帝国でも,帝国を構成して地方を分割統治する権限を許されていた諸王家の支配者は,たとえばイル・ハーン,チャガタイ・ハーンのごとくハーンの称号を名のったが,彼らの上に立つモンゴル高原のカラコルムの最高君主はカーアーンqāān(〈カンの中のカン〉),ないしはハーカーンkhāqān(〈ハーンの中のハーン〉)と呼ばれた。 14世紀以降,モンゴル時代をすぎるとハーンは本来の意味を失い,族長層でなくとも安易にこの称号を使うようになった。…

※「カーアーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android