ガルバノスタット

化学辞典 第2版 「ガルバノスタット」の解説

ガルバノスタット
ガルバノスタット
galvanostat

電流を規制して電解を行うときに用いる装置のことで,電解中の電流をある一定の値に保つはたらきをする.このはたらきを利用して,クーロメトリークロノポテンショメトリーに用いられる.対照的に,ポテンショスタット電位を規制して電解を行うときに用いる装置で,電解中の電位をある一定の値に保つはたらきをする.ガルバノスタットやポテンショスタットは,電解セルを等価回路に置き換えることにより容易に設計することができ,演算増幅器を用いれば比較的簡単に製作できる.市販の装置はガルバノスタットだけでなくポテンショスタットの機能もち,出力電流は最大±1 A のものが多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android