キアーロスクーロ(英語表記)chiaroscuro

翻訳|chiaroscuro

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キアーロスクーロ」の意味・わかりやすい解説

キアーロスクーロ
chiaroscuro

絵画技法の一つで明暗法のこと。絵画において,画面や描かれた物体に立体感,距離感をもたせるために,光と陰影との明暗コントラストを強調して描く方法をいう。ルネサンス時代に追究され,レオナルド・ダ・ビンチ,M.カラバッジオにおいて完成の域に達し,バロック時代には大いに活用された。レンブラントのすぐれた明暗法は有名である。また単色の明暗の調子のみで表わされた素描,あるいは絵もいう。絵画では A.マンテーニャの『サムソンデリラ』 (ロンドン,ナショナル・ギャラリー) などが有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android