キイロスズメバチ(読み)きいろすずめばち(英語表記)Japanese hornet

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キイロスズメバチ」の意味・わかりやすい解説

キイロスズメバチ
きいろすずめばち / 黄色雀蜂
Japanese hornet
[学] Vespa simillima

昆虫綱膜翅(まくし)目スズメバチ科に属する昆虫の一種。体長18~25ミリメートルで、体色は黄橙(おうとう)色。日本全土の平地および低山地に分布し、スズメバチ類中ではもっとも普通種。樹枝岩壁樹洞土中などに幅広く営巣し、巣はほぼ球形で、直径40~90センチメートルに達する。環境適応力が強く、丘陵地を開発した新興住宅地に侵入し、人家の屋根裏や軒下に営巣するが、攻撃性が強いので刺傷事件が多発している。

松浦 誠]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「キイロスズメバチ」の解説

キイロスズメバチ
学名:Vespa simillima xanthoptera

種名 / キイロスズメバチ
目名科名 / ハチ目|スズメバチ科
解説 / のき下などに巨大な球形の巣をつくります。
体の大きさ / ♂25mm前後、働きバチ17~25mm、♀(女王)25~28mm
分布 / 本州四国、九州
成虫出現期 / 4~11月
幼虫の食べ物 / いろいろな昆虫

出典 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫小学館の図鑑NEO[新版]昆虫について 情報

世界大百科事典(旧版)内のキイロスズメバチの言及

【スズメバチ(胡蜂)】より

…数亜種に分けられ,日本のものはV.m.japonicaという。 日本にはこのほかヒメスズメバチV.tropica pulchra,ケブカスズメバチV.simillima,キイロスズメバチV.s.xanthoptera,モンスズメバチV.crabroなどが分布する。いずれも毒性が強く,果樹や養蜂に害を与える。…

※「キイロスズメバチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android