キカニムシ(読み)きかにむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キカニムシ」の意味・わかりやすい解説

キカニムシ
きかにむし / 木蟹虫

節足動物門クモ形綱擬蠍(ぎけつ)目のキカニムシ亜目Cheliferineaの陸生小動物の総称。樹上生活者で、樹皮下によく発見されるマツノウデカニムシ(ウデカニムシ科)、メクラカニムシ、トゲヤドリカニムシ、モリヤドリカニムシ(以上ヤドリカニムシ科)、イボカニムシ(カニムシ科)などをさす。季節によっては昆虫体上、朽ち木や石の下にも発見される。これらの種は、体長7~8ミリメートルで、日本各地に普通にみられ、乾燥に耐える、かなり進化した群である。

[森川国康]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android