キタダケソウ(北岳草)(読み)キタダケソウ(英語表記)Callianthemum hondoense

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キタダケソウ(北岳草)」の意味・わかりやすい解説

キタダケソウ(北岳草)
キタダケソウ
Callianthemum hondoense

キンポウゲ科多年草。南アルプス北岳の高山帯に分布し,岩の多い草地に生える。全体に小型で根は太くて短く,茎は直立して高さ 10~20cm,分枝はないかまたは1回。根出葉は帯青灰白色で長柄がある3回3出複葉で,花時にも残存する。小葉は扇状円形で3裂し,終裂片は楕円状披針形,基部は広楔形。茎葉は1~2枚つき,3出複葉で短柄をもつ。6~7月,花茎の先に径約 2cmの白花を単生する。萼片は5枚。花弁は6~8枚,倒卵形で先端がくぼみ,基部は暗赤褐色で杯状の蜜腺がある。おしべは多数。痩果楕円形である。

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