キナー県(読み)キナー(英語表記)Qinā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キナー県」の意味・わかりやすい解説

キナー〔県〕
キナー
Qinā

エジプト中部,ナイル川の大湾曲部にあり,ナイル川の左岸右岸を3~5kmずつはさんで,細長く広がっている。県都はキナー。南はアスワン県と,北はサウハージュ県と接する。ルクソール付近は古代テーベのカルナック神殿王家の谷など有名な遺跡がある。土地の大部分はイスナー堰からのケラビーヤ運河とアスフーン運河で灌漑され,人口の約 70%は農業に従事し,主要農産物はサトウキビ大麦,小麦で,特にサトウキビは国内最大の産地。鉱業硝酸ナトリウムの採石場がイスナー付近にある。地味は豊かだが,人口稠密のため最も貧しい県の一つで,住民はカイロアレクサンドリアに出稼ぎする。面積 1851km2。人口 249万 3000 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android