キム・ヨナ(読み)金 妍児(英語表記)Kim Yu-na

現代外国人名録2016 「キム・ヨナ」の解説

キム・ヨナ
金 妍児
Kim Yu-na

職業・肩書
フィギュアスケート選手 バンクーバー五輪フィギュアスケート女子シングル金メダリスト

国籍
韓国

生年月日
1990年9月5日

出生地
京畿道富川

学歴
軍浦スリ高

経歴
5歳から母にフィギュアスケートを教わる。◆◆2004年ISUジュニアグランプリ(GP)シリーズ・ファイナル、2005年世界ジュニア選手権で同い歳の日本人ライバル・浅田真央に敗れ2位。◆◆2006年3月の世界ジュニア選手権は浅田を破り初優勝。同年より母とともにカナダトロント拠点を移し、サラエボ五輪・カルガリー五輪男子シングル銀メダリストのブライアン・オーサーの一番弟子に(2010年8月まで)。同年11月初のシニア大会となったGPシリーズ第2戦スケートカナダで3位に入り、第4戦フランス杯で韓国人としてGPシリーズ初優勝。12月GPファイナルでは浅田に逆転勝ちし初優勝。2007年3月世界選手権銅メダル。◆◆2007〜2008年シーズンは、GPシリーズ第3戦の中国杯、第5戦のロシア杯で優勝。GPファイナルでは浅田を破り2連覇を達成。世界選手権は2年連続銅メダル。◆◆2008〜2009年シーズン、GPシリーズは開幕戦スケートアメリカ、第3戦中国杯で優勝。GPファイナルでは3連覇を狙ったが、浅田に敗れ準優勝。2009年2月四大陸選手権初優勝。3月の世界選手権はフリーで131.59点、総合207.71点を出し、女子では史上初の200点超え、世界歴代最高得点をマークして初優勝。◆◆2009〜2010年シーズン、GPシリーズ初戦フランス杯で世界歴代最高得点を更新し浅田に大差をつけて優勝。第5戦スケートアメリカのSPでは自身の世界歴代最高得点を更新して優勝。GPファイナルは2年ぶりに優勝。◆2010年バンクーバー五輪では、自らの世界歴代最高得点を大幅に更新する228.56点で2位の浅田に大差をつけて金メダルに輝いた。3月世界選手権は浅田に敗れ銀メダル。◆◆五輪後は引退か、現役続行か悩み続け、2010〜2011年シーズンは世界選手権のみ出場、1年1ケ月ぶりに実戦復帰し、銀メダル。2011〜2012年シーズンは休養。◆◆2012〜2013年シーズン、競技に復帰。2年ぶりに出場した世界選手権はほぼノーミスで復活優勝した。◆◆2013〜2014年シーズンのソチ五輪ではSPで1位になるも、フリーでアデリナ・ソトニコワ(ロシア)に逆転されて銀メダルに終わった。大会後、引退。◆◆ジャンプに安定感があり、女子では難度の高い3-3などの連続ジャンプも跳んだ他、同世代では群を抜く表現力に優れていた。◆GPシリーズ通算7勝。“ミス・パーフェクト”と称され、韓国では“国民の妹”として親しまれる。◆2010年国際児童基金(ユニセフ)親善大使に任命される。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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