キャリア(その他表記)career

翻訳|career

デジタル大辞泉 「キャリア」の意味・読み・例文・類語

キャリア(career)

《「キャリヤ」とも》
職業・技能上の経験。経歴。「キャリアを積む」「キャリア不足」
上級試験一種試験に合格し、採用された国家公務員。「キャリア組」
[類語]公僕公務員役人官吏官員吏員国家公務員地方公務員武官文官事務官公吏官公吏官僚能吏小役人属官属僚税吏獄吏ノンキャリア

キャリア(carrier)

《「キャリヤ」とも》
自転車などの荷台。
物を運搬する器具。台車など。
担体たんたい
保菌者。体内に病原体を保有しているが、まだ発病していない者。感染源となりうる。
コモンキャリア通信キャリア)」の略。
搬送波
[類語](4保菌者

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精選版 日本国語大辞典 「キャリア」の意味・読み・例文・類語

キャリア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] carrier )
  2. 半導体中を流れる電流の、電荷の運び手となるもの。
  3. 電解酸化または還元において、電流効率を高めるために、電解溶液中に添加する物質。
  4. 運搬・搬送用の器具や装置。
  5. 自動車の屋根や後部に取り付ける、荷物をのせる台。また、自転車などの荷台。
  6. ウイルスに感染しながら発病せず生活している保菌者。
  7. 通信事業者
  8. 運送業者。

キャリア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] career )
  2. 熟練を要する技術、仕事、遊びなどにおける十分な経験。〔外来語辞典(1914)〕
  3. 国家公務員で、上級試験に合格している者をいう。

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改訂新版 世界大百科事典 「キャリア」の意味・わかりやすい解説

キャリア
career

一般的には個人の長期にわたる職業的経歴(職歴)を意味する。しかしもう少し狭く限定して,こうした職業上の地位移動の特定の型を指すこともある。たとえばキャリア組とか,キャリア・ウーマンといった表現がそれに当たる。キャリア組という言葉はもっぱら役人,それも主として国家公務員の世界で用いられてきた。戦前でいえば文官高等試験(高文,現在の国家公務員上級試験)に合格した者で,他の職員に比べて早い速度でより高い地位に昇進することを約束されている人びとを指す。そのため高級官僚とほとんど同義で用いられることもある。またキャリア・ウーマンという語は,その中途で職業生活から引退することのない,比較的高い職業的地位についている女性を指すのに用いられる。この新語の背景には,女性の高学歴化,〈家事からの解放〉など女性の職場進出を容易にしている生活環境の改善,女性自身のライフスタイルの変質,さらにサービス経済化の発達などの要因が働いている。このキャリアという言葉を用いることによって,日本の雇用慣行(管理)の特徴を描き出すこともできる。たとえば終身雇用慣行は労働者のキャリアが特定企業のうちに内部化されていることを意味するし,会社役員(取締役)に内部昇進型の生え抜き人事が多いことは大卒ホワイトカラーのキャリアが深く内部化されていることを指し示している。またホワイトカラーに典型的にみられる弾力的で頻繁な,ときに転勤を伴う配置転換,出向や応援などは,そのキャリアの広さとあわせてジェネラリスト型の人材育成という雇用慣行を意味している。
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キャリア
carrier

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百科事典マイペディア 「キャリア」の意味・わかりやすい解説

キャリア

(1)半導体内で動ける状態にある伝導電子自由電子)と正孔との総称。真性半導体の場合は,キャリアである伝導電子と正孔の数は同じであるが,n型半導体の場合は,電子密度>正孔密度なので,多数キャリアが伝導電子となり,p型半導体の場合は,電子密度<正孔密度なので,多数キャリアが正孔となる。(2)通信における搬送波。その周波数は,放送電波の周波数そのものである。

キャリア(医学)【キャリア】

保菌者

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キャリア」の意味・わかりやすい解説

キャリア
carrier

担体。 (1) 電気通信では,搬送波をいう。有線または無線による音声,映像などの信号は可聴周波数や特殊波形のため,そのままの送信には適さないので,この信号の伝送は,振幅,周波数とも安定な高周波正弦電圧 (または電流,電磁波) に,信号に応じた変化を与えること (変調という) によって行うが,この場合の信号のにない手となる高周波正弦電圧を搬送波 (キャリア) という。 (2) 半導体内で電気伝送に寄与するもの。ゲルマニウムシリコンの結晶内の電子 (自由電子。負の電荷をもつ) および正孔 (ホールともいう。正の電荷をもつ荷電粒子とみなされる) をいう。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「キャリア」の解説

キャリア

第一種電気通信事業を認可された、電気通信サービスを提供する事業者のこと。よくNTTドコモやKDDIなどの、移動体通信事業者に対して使われる。なお、半導体の分野では、自由電子の意味で使われる。

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パソコンで困ったときに開く本 「キャリア」の解説

キャリア

携帯電話やインターネット回線など、通信回線を提供する事業者のことです。

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

世界大百科事典(旧版)内のキャリアの言及

【担体】より

…キャリアともいい,(1)何かをになう物質,(2)何かを保持する物質,(3)何かに添加する物質にわけられる。(1)の意味では,電気伝導をになう荷電粒子や準粒子のこと。…

【電子写真】より

…2成分現像方式では,着色微粉末(トナーtoner。着色剤としておもにカーボンブラックが添加された直径8~15μmの樹脂粉末)と,これに摩擦帯電により所望の静電荷を与えるキャリアcarrier(表面を樹脂などで被覆された直径20~500μmの金属球または磁性体球)を混合した現像剤が静電潜像に接触し,トナーのみが付着する(カスケード現像法,磁気ブラシ現像法などがある)。1成分現像方式ではキャリアを用いずに,摩擦帯電,電荷誘導,コロナ放電法などによりトナーに電荷を与え現像する(1成分磁気ブラシ法,オープンチャンバー法などがある)。…

【半導体】より

…すなわち伝導電子と正孔の両方が電気伝導に寄与するわけである。両者をまとめて担体(キャリア)と呼ぶ。担体の数は温度の上昇とともに急激に増え,電気伝導度も急増する。…

※「キャリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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