キャンプデービッド会談(読み)キャンプデービッドかいだん(英語表記)Camp David Conference

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キャンプデービッド会談」の意味・わかりやすい解説

キャンプデービッド会談
キャンプデービッドかいだん
Camp David Conference

1959年9月 25~27日アメリカ合衆国メリーランド州のキャンプデービッドで行われたアメリカの D.アイゼンハワー大統領とソ連の N.フルシチョフ首相の会談。同月 15日ソ連首相として初めて訪米したフルシチョフは,国連総会で世界各国の軍備全廃を提案し,この首脳会議に出席した。会議では,軍縮,ベルリン危機,貿易,人物交流などの諸問題について話合いが進められ「すべての重要な国際問題は,武力に訴えることなく,交渉による平和的手段によって解決されるべきである」ことについて意見が一致した。こうして,いわゆる「キャンプデービッド精神」が流布され,それが米ソ協調への一つの兆しとして注目された。しかし,このような米ソ関係の変化に伴って,中ソ関係は悪化した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android