キュレーション(読み)きゅれーしょん(その他表記)curation

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キュレーション」の意味・わかりやすい解説

キュレーション
きゅれーしょん
curation

インターネット上に無数に散らばる情報を、収集分類・再構築し、そこに価値をもたせてネット上で共有すること。それを行う人はキュレーターとよばれる。本来は美術館や博物館における、展示物の収集・分類・整理、およびわかりやすい提示などの業務全般をさし、それが転じてIT用語として使われるようになった。検索エンジンと異なるのは、人間の目を通して情報の取捨選択を行うため、むだが少ないことである。また、まったく別の分野の情報が、相互に結びつくことで新しい価値が生まれるなど、ネット情報を体系的にとらえることが可能になる。ツイッターフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で多くのフォロワーを集め、有益な情報をタイミングよくリンクすることも、キュレーションといえる。美術館や博物館の場合と異なり、ネットにおけるキュレーターに資格は必要ないが、ものごとを幅広くみて、確証のない情報を排除して、信頼できるリンク先を的確に提示するセンスが求められる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

人事労務用語辞典 「キュレーション」の解説

キュレーション

「キュレーション」(curation)とは、情報を選んで集めて整理すること。あるいは収集した情報を特定のテーマに沿って編集し、そこに新たな意味や価値を付与する作業を意味します。もともとは美術館や博物館で企画展を組む専門職のキュレーター(curator)に由来する言葉ですが、キュレーターが膨大な作品を取捨選択して展示を構成するように、インターネット上にあふれる情報やコンテンツを独自の価値基準で編集して紹介するサービスもキュレーションと呼ばれ、IT用語として広く使われています。さらに近年では、人材教育や組織開発の分野においても、価値創造を促す新たな役割としてキュレーションの概念に注目が集まっています。
(2013/7/8掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

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