キリグアの遺跡公園と遺跡群(読み)キリグアのいせきこうえんといせきぐん

世界遺産詳解 の解説

キリグアのいせきこうえんといせきぐん【キリグアの遺跡公園と遺跡群】

1981年に登録された世界遺産(文化遺産)。グアテマラ東部、イサバル県のモタグア川中流域にあるマヤ文明古典期の遺跡である。キリグアは200年頃に建設され、5世紀頃にはここに本格的な王朝(キリグア王朝)が成立した。この遺跡はこの王朝が築いたものである。キリグアはカリブ海とグアテマラ高地をつなぐ通商路に位置し、モタグア渓谷の高地は銅、翡翠(ひすい)、カカオ豆黒曜石の産地であることから、この一帯を統治するための拠点とされたと考えられている。また、キリグアは都市国家コパンの衛星都市として、その都市文明の影響を受け発展した。ここにある石碑には、キリグアがそれまで従属していたコパンに勝利し、国として自立したことが記されている。◇英名はArchaeological Park and Ruins of Quirigua

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android