キンラン(金蘭)(読み)キンラン

百科事典マイペディア 「キンラン(金蘭)」の意味・わかりやすい解説

キンラン(金蘭)【キンラン】

本州九州東アジアに分布し,低山の疎林下や林縁にはえるラン科多年草。茎は高さ40〜80cm,5〜8枚の広披針形の葉をつける。晩春茎頂花穂を出し,数花をつける。花は黄色で長さ約1.5cm,丸くて半開する。唇弁(しんべん)はわずかに露出し,内面には5〜7本の縦条がある。近縁種ギンランがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キンラン(金蘭)」の意味・わかりやすい解説

キンラン(金蘭)
キンラン
Cephalanthera falcata

ラン科の多年草。東北地方南部から九州までの山林下に生じ,特に関東では雑木林の中に普通にみられる。高さ 50cmに達し,葉は長楕円形,10枚ほどが互生し,葉の基部は茎を抱く。4~5月頃,茎頂に 10個内外の黄色花を集めてつける。花は長さ 15mmほどでふっくらと半開し,全部は開かない。

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