知恵蔵mini 「ギュンター・グラス」の解説 ギュンター・グラス ドイツの作家。1927年、ダンチヒ(現ポーランド領グダニスク)生まれ。第2次世界大戦後、米軍の捕虜として収容所で過ごしたのち、詩や戯曲の創作活動を開始する。59年、ダンチヒを舞台に、3歳で成長が止まった少年の視点でナチスの時代を風刺的に描いた長編小説『ブリキの太鼓』を発表。のちに映画化もされたこの作品は、同じくダンチヒを舞台にした『猫と鼠』『犬の年』と共に「ダンチヒ三部作」と呼ばれ、高い評価を受けた。99年、ノーベル文学賞を受賞。2006年に自伝的作品『玉ねぎの皮をむきながら』の中で、かつてナチス親衛隊(SS)に所属していたことを告白し、物議を醸した。15年4月13日死去。享年87。 (2015-4-15) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報