クアドリシクラン

化学辞典 第2版 「クアドリシクラン」の解説

クアドリシクラン
クアドリシクラン
quadricyclane

tetracyclo[3.2.0.02,7.04,6]heptane.C7H8(92.14).非常にひずみの大きい四環式の炭化水素.ノルボルナジエンの分子内光環化反応によって生じる.無色の液体.沸点108 ℃.1.4830.酸,ハロゲンやジエノフィルなどとすみやかに反応する.遷移金属イオン触媒作用により,発熱的にノルボルナジエンに変化する.光エネルギーを化学的なエネルギーとして蓄えることができ,太陽エネルギーの貯蔵モデルとして注目されている.[CAS 278-06-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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