日本大百科全書(ニッポニカ) 「クエンカ(エクアドル)」の意味・わかりやすい解説 クエンカ(エクアドル)くえんかCuenca 南アメリカ北西部、エクアドルの高原盆地南部の標高2600メートルにある古都。人口27万6964(2001)。1557年に建設され、植民地時代の景観をよくとどめた整備された町並みで知られる。太平洋岸低地におけるプランテーション経営者などの別荘が多く、観光地になっている。周辺は肥沃(ひよく)な農業地帯(酪農と混合農業)で、キナ皮(マラリアの特効薬キニーネの原料)や皮革、陶器、砂糖、毛織物、機械などの工場がある。日本の企業の進出もみられる。[山本正三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例