クスダマカビ(薬玉黴)(読み)クスダマカビ(英語表記)Cunninghamella

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クスダマカビ(薬玉黴)」の意味・わかりやすい解説

クスダマカビ(薬玉黴)
クスダマカビ
Cunninghamella

藻菌類ケカビ目クスダマカビ科の代表属。土壌中に生息し,ときとして食品などにも発生する。菌糸枝分れがあり,その先端に頭状部を生じ,その表面にいわゆる分生子が密生する。この分生子は,実は胞子嚢がただ1個の胞子を内蔵しているものである。外膜刺毛を生じる。胞子は軽く,風力で飛散しやすい。クスダマカビの名は頭状部に胞子のついた形が薬玉に似ていることによる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android