クダマキガイ(読み)くだまきがい(英語表記)white-mouthed turris

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クダマキガイ」の意味・わかりやすい解説

クダマキガイ
くだまきがい / 管巻貝
white-mouthed turris
[学] Turris leucotropis

軟体動物門腹足綱クダマキガイ科の巻き貝。房総半島以南から台湾までの水深10~100メートルの砂泥底にすむ。殻高65ミリメートル、殻径20ミリメートルの細長い紡錘形で、殻表は橙褐色(とうかっしょく)。螺層(らそう)は14階で、各層周縁には竜骨のような鋭い螺肋(らろく)があり、その上に1本、下に3本の螺条がある。殻口外唇には、短いが明らかな切れ込みがあり、水管溝は長い。殻口を覆う蓋(ふた)は木の葉形で、核は下位にある。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android