クノル合成(読み)クノルごうせい(英語表記)Knorr synthesis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クノル合成」の意味・わかりやすい解説

クノル合成
クノルごうせい
Knorr synthesis

β-ジカルボニル化合物とアミン類との反応によってキノリン,ピラゾールおよびピロール誘導体を合成する方法。 L.クノルが発見した。窒素を含む複素環式化合物の合成法として有用。キノリン誘導体は,アセト酢酸エステル芳香族アミンとの反応で生じるアニリドを,硫酸で脱水縮合させて得られる。ピラゾール誘導体は,β-ジカルボニル化合物にヒドラジンあるいはフェニルヒドラジンなどを反応させて得られる。ピロール誘導体は,γ-ジケトンまたはγ-ケト酸とアミンとの縮合反応によって得られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android