百科事典マイペディア 「クレンペラー」の意味・わかりやすい解説
クレンペラー
→関連項目ブンダーリヒ
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ドイツの指揮者。ユダヤ系の商人の子としてブレスラウ(現ポーランドのブロツワフ)に生まれた。フランクフルト、ベルリンに学び、1907年マーラーの推薦でプラハのドイツ歌劇場の指揮者になったのを皮切りに、ドイツ各地の歌劇場指揮者を経て、28年ベルリンのクロール歌劇場音楽総監督に就任、ヒンデミット、ストラビンスキー、ヤナーチェクなどの新作を上演して注目された。33年ナチス政権によって追放され、渡米。33~39年ロサンゼルス・フィルハーモニーの常任指揮者となる。病気のため一時引退したが、第二次世界大戦後ヨーロッパ楽壇に復帰、54年にロンドンのフィルハーモニア管弦楽団常任指揮者に就任以来、71年の引退までロンドンを中心に活動した。青年時代は現代音楽を、後年はウィーン古典派とドイツ・ロマン派を得意とし、骨組みのしっかりした、スケールの大きい音楽を生み出した20世紀の名指揮者の一人。
[岩井宏之]
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