クロムウェル(オリヴァー)(英語表記)Oliver Cromwell

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

クロムウェル(オリヴァー)
Oliver Cromwell

1599~1658

イングランドの政治家,ピューリタン革命の中心人物。東部ジェントリの家に生まれ,幼少よりピューリタン主義の影響を受けた。1628年下院議員となり,長期議会にも選出。ことに精鋭の騎兵隊(鉄騎隊)の指揮官として44年マーストン・ムアで戦勝を収め議会側の劣勢をはねかえし,独立派の中心人物として軍の改革を主張して長老派を批判した。ニューモデル軍の副司令官となり,45年ネーズビで決定的な勝利を得た。40年代後半には,レヴェラーズの民主的な要求を抑え,長老派を排除して独立派の政権の基礎を固め,国王裁判官の一人として処刑に賛成し,共和政を樹立した。アイルランドスコットランドに遠征後,ランプ議会武力解散し,53年末護国卿(在任1653~58)となり,独裁政権を組織した。58年9月病没。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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