クローズド・ショップ(読み)クローズドショップ(英語表記)closed shop

翻訳|closed shop

百科事典マイペディア 「クローズド・ショップ」の意味・わかりやすい解説

クローズド・ショップ

オープン・ショップの対。労働協約により,企業労働者採用する場合,もっぱら特定労働組合組合員からのみ採用し,その組合から脱退しまたは除名されたときは企業もこれを解雇するとした制度。組合が完全に採用・解雇の人事に介入した型。
→関連項目タフト=ハートリー法ユニオン・ショップ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クローズド・ショップ」の意味・わかりやすい解説

クローズド・ショップ
closed shop

特定の労働組合員であることを雇用要件とする制度。労使協定により,使用者は当該組合員でなければ雇用せず,除名・脱退などにより組合員資格を失った場合,その労働者を解雇しなければならない。これにより職能別または産業別組合労働市場に強い支配力を保つことになる。アメリカでは 1947年タフト=ハートレー法によって禁じられた。日本では,労働組合が特定の事業場で従業員過半数を代表する場合には,この協定を結ぶことが認められているが (労働組合法7条1号但書) ,実際にはほとんど行われていない。

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