クローニング

精選版 日本国語大辞典 「クローニング」の意味・読み・例文・類語

クローニング

〘名〙 (cloning) 同一の遺伝子構成をもつ個体細胞や遺伝子の集団をつくりだすこと。動物個体では核移殖、植物ではカルス培養、細胞では細胞培養、遺伝子では組み換えDNA実験によって行なう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「クローニング」の意味・読み・例文・類語

クローニング(cloning)

生物学で、一つの細胞または個体から、全く同一の遺伝子構成をもつクローンを作成すること。また、ある特定の遺伝子を単離して増やすこと。
あるコンピューター動作環境を、別のコンピューターに大量に複製して動作させること。仮想的に構築した仮想マシンも含む。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「クローニング」の解説

クローニング
クローニング
cloning

特定の遺伝子型の組合せをもった均一の個体群(クローン)を得ること.一卵性双生児は天然のクローンである.植物の挿し木なども広い意味ではクローニングである.特定の性質をもった細胞を単離して,増殖させる場合や,特定の配列を有するcDNAや遺伝子を取り出し,プラスミドファージ(微生物に感染するウイルス)の形で増やす場合もクローニングという.このように,最近では個体のみならず,細胞や分子についても同じ物を増やす操作をクローニングという.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「クローニング」の解説

クローニング

 クローン化ともいう.(1) 同一の遺伝的特性をもつ個体の集団をクローンといい,そのような集団を選抜して作っていくことをいう.(2) 特定のDNAを遺伝子工学的に分離して増殖できるようにすること.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクローニングの言及

【組換えDNA】より

… 実際に研究を行うにあたっては,着目する遺伝子をいかにして単離するかが問題となる。遺伝子の単離を遺伝子のクローニングcloningという。代表的方法は二つあり,一つはメッセンジャーRNAから逆転写酵素(RNA依存性DNAポリメラーゼ)によって相補的DNA(cDNA)を調製するもので,もう一つは形質転換法である。…

※「クローニング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android