クームズ(読み)くーむず(英語表記)Douglas Saxon Coombs

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クームズ」の意味・わかりやすい解説

クームズ
くーむず
Douglas Saxon Coombs
(1924―2016)

ニュージーランド岩石学者。ダニーデンに生まれ、オタゴ大学地質学や岩石学を学んだ。のちにイギリスのケンブリッジ大学学位をとり、帰国して母校の教授となった。ニュージーランド南島の三畳系の堆積(たいせき)岩や、沸石(ふっせき)を含む変成岩を研究し、それの示す低温条件を沸石相と名づけ、低温変成岩研究の新側面を開いた。また、並行してパンペリー石や沸石類の鉱物学的研究にも優れた業績をあげる一方、国際変成岩委員会をはじめ、数多くの国際会議における委員としても活躍した。ニュージーランドを代表する地球科学者である。

[橋本光男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android