クールノ=ナッシュ均衡(読み)クールノ=ナッシュきんこう(英語表記)Cournot-Nash equilibrium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クールノ=ナッシュ均衡」の意味・わかりやすい解説

クールノ=ナッシュ均衡
クールノ=ナッシュきんこう
Cournot-Nash equilibrium

A.クールノが展開した複占下における均衡理論で,のちに J.ナッシュによって一般化された。ある財の供給者が2人いる場合に,売手Aは売手Bの供給量を所与のものとして,その財に対する需要関数もと利潤を最大化する自己の供給量を決定する。同様に売手Bも売手Aの供給量から自己の利潤を最大化する供給量を決定する。このとき,それぞれの水準において相手の供給量が与えられたときの最適な自己の供給量を対応させる反応曲線が決る。この2本の反応曲線の交点は,両方にとって最適な戦略をもたらす均衡状態となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android