グラスピー(読み)ぐらすぴー(英語表記)grass pea

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラスピー」の意味・わかりやすい解説

グラスピー
ぐらすぴー
grass pea
[学] Lathyrus sativus L.

マメ科(APG分類:マメ科)の一年草。ガラスマメともいう。南ヨーロッパから西アジアの原産で、地中海沿岸や西アジア、インドで栽培される。スイートピーと同属で、長さ60センチメートル、茎には翼状の稜(りょう)がある。葉は羽状複葉で互生し、先端から1~3本の巻きひげを出す。小葉は2~4枚、細長く長さ5~7.5センチメートル。葉腋(ようえき)に青から紅(くれない)色の花を1個つける。豆果は2.5~4センチメートル、背面に2翼があり、中に2~5個の種子(豆)がある。豆はくさび形または角(かく)形で径約5ミリメートル、白、茶、灰色または斑点(はんてん)模様などがある。食用とするが、多量に食べると神経麻痺(まひ)をおこすことがある。家畜飼料にもする。

[星川清親 2019年10月18日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android