キューバの代表的日刊紙,共産党機関紙。ハバナで1965年創刊。F.カストロは権力掌握後,1960年,ハバナで出されていた代表的朝刊紙《エル・ムンドEl Mundo》(1901創刊),夕刊紙《プレンサ・リーブルPrensa Libre》(1941創刊)を接収,革命派の新聞として運用してきたが,69年4月5日《エル・ムンド》を《グランマ》に合併,この新聞を革命キューバ,カストロ体制の顔として今日にいたる。スペイン語で出されているが,英語,フランス語版を週刊で発行している。現代のキューバの識字率は高く,90年代にはほとんど100%に近くなっているが,97年の統計によると新聞の普及率は約1000人に120部。テレビは5.8人に1台,ラジオは2.9人に1台であることからして,新聞は明らかにあまり読まれてはいない。
執筆者:香内 三郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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