グリコーゲンシンターゼ(その他表記)glycogen synthase

改訂新版 世界大百科事典 「グリコーゲンシンターゼ」の意味・わかりやすい解説

グリコーゲンシンターゼ
glycogen synthase

肝臓や筋肉におけるグリコーゲン合成に関与する酵素であり,ウリジン二リン酸グルコース+(グルコース)n─→ウリジン二リン酸+(グルコース)n+1の反応を触媒し,α-1,4-グリコシド結合によってつながったグルコースの直線状重合体を形成する。グリコーゲンに特有の枝分れ構造の形成にはこれとは別種分枝酵素が関与している。ふつう,細胞中ではグリコーゲン顆粒(かりゆう)に結合して存在する。この酵素の活性調節には,酵素タンパク質リン酸化,グルコース-6-リン酸,グリコーゲンなどの諸要素が複雑にからみ合っている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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