日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
グリシン(Viktor Vasil'evich Grishin)
ぐりしん
Виктор Васильевич Гришин/Viktor Vasil'evich Grishin
(1910―1992)
ソ連の政治家。セルプホフで労働者の子として生まれる。1939年以来の共産党員。1950年から党モスクワ市委員会で活動。1956年3月全連邦労働組合評議会議長となり、1967年6月にその職をシェレーピンに譲るまで11年間にわたってソ連労働組合最高指導者の位置にあった。1952年の第19回党大会で党中央委員に選ばれ、1961年には幹部会員候補、1966年政治局員候補、労働組合から退いた1967年には党モスクワ市委員会第一書記となる。1971年4月には政治局入りし、以後、一貫して中堅指導者としての位置を占めた。
[塩川伸明]