日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 グリム(Herman Grimm)ぐりむHerman Grimm(1828―1901) ドイツの美術史家。W・グリムの長男。ゲーテに深く傾倒し、ベルリン大学における講義草案をもとにした著書『ゲーテ』(1877)は、本業のミケランジェロやラファエッロに関する研究書以上に有名になった。『ゲーテとある子供との文通』(1835)を書いたベッティーナ・フォン・アルニムの末娘と結婚していたこともあり、ゲーテは彼にとってまだ身近な存在であった。[木村直司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例