グレコ=ラテン方陣(読み)グレコ=ラテンほうじん(英語表記)Greco-Latin square

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレコ=ラテン方陣」の意味・わかりやすい解説

グレコ=ラテン方陣
グレコ=ラテンほうじん
Greco-Latin square

2つの n 次のラテン方陣を重ね合せたときに,n×n正方形の各ますに現れる n2 個の順序ある記号の組が全部異なる場合 (この2つの方陣は互いに直交するという) ,重ね合せて生じた配列グレコ=ラテン方陣またはオイラーの方陣という。組合せ論における計画理論として研究され,また統計学における検定法にも応用される。ながらく n奇数の2倍の場合には存在しないと信じられていたが (オイラーの予想) ,1957年に,n=2 と6以外の場合には,常に可能なことが示された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android