グンナイフウロ(郡内風露)(読み)グンナイフウロ(英語表記)Geranium eriostemon var.reinii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グンナイフウロ(郡内風露)
グンナイフウロ
Geranium eriostemon var.reinii

フウロソウ科多年草。北海道,本州中北部の山地に分布する。茎は細い溝があって直立し高さ約 50cmになる。茎,葉ともに有毛。葉は大型で掌状に5~7裂し,裂片は深く切込み鋭頭,根出葉とともに長柄がある。夏,茎上部で分枝し,やや大型の淡紫紅色の5弁花をつける。萼片も有毛で先がややとがり,花弁倒卵形で萼片の約 1.5倍の長さがあり,小花柄は花より長い。おしべには長い毛がある。蒴果は有毛で熟すと5分果となり中央の柱から離れる。和名産地である山梨県東部の郡内地方に由来する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android