ケリヤ(克里雅)県(読み)ケリヤ(英語表記)Keriya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケリヤ(克里雅)県」の意味・わかりやすい解説

ケリヤ(克里雅)〔県〕
ケリヤ
Keriya

漢語名はユイティエン (于田) 。中国西北地方,シンチヤン (新疆) ウイグル (維吾爾) 自治区南西部,ホータン (和田) 地区の県。中心地域はタクラマカン (塔克拉瑪干) 砂漠の南縁,クンルン (崑崙) 山脈の北麓にあるケリヤ川西岸のオアシス。古くは中国と西アジアを結ぶ西域南道の要衝で,都市国家の一つでもあった。年降水量は 40mmにすぎないが,多数の用水路とダムが造られ,オアシスは東西 23km,南北4~14kmに及ぶ。コムギトウモロコシ水稲ワタ,タバコ,アブラナを栽培するほかブドウ,モモの果樹園があり,特にモモの産地として名高い。牧畜も盛んで,ヒツジを主とし,羊毛は絨毯に加工される。クンルン山中に白玉を産する。人口 18万 2577 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android