ケルビン(温度の単位)(読み)けるびん(英語表記)kelvin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケルビン(温度の単位)」の意味・わかりやすい解説

ケルビン(温度の単位)
けるびん
kelvin

国際単位系(SI)の温度の単位で、基本単位。記号はKである。水の三重点(水と水蒸気と氷が共存する状態の温度で、0.01℃)の熱力学温度(絶対温度と同じ)の273.16分の1と定義され、温度にも温度差にも用いる。1968年の国際度量衡総会で定められた。目盛間隔セルシウス度(℃、摂氏度)と同じで、目盛値ではセルシウス度と273.15の差がある。熱力学温度Tとセルシウス度tとの関係は、次のとおりである。

Tt+273.15
 名称イギリスの物理学者ケルビンにちなむ。

[小泉袈裟勝・今井秀孝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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