ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケンドル」の意味・わかりやすい解説
ケンドル
Kendall, Edward Calvin
[没]1972.5.4. プリンストン
アメリカ合衆国の生化学者。1915年から 1951年までメーヨークリニックの生化学部長。1952年からプリンストン大学化学客員教授。甲状腺の研究からチロキシンを分離,またグルタチオンを結晶化し,その化学的性質を決定した。次いで副腎皮質の研究に転じ,1935年,ホルモンのコーチゾン(コルチゾン)の分離に成功したのち,臨床への応用を研究し,1948年,コーチゾンを慢性関節リウマチに使用して成功した。1950年,副腎皮質ホルモンの研究によって,同僚のフィリップ・ショウォルター・ヘンチ,スイスのタデウス・ライヒシュタインとともにノーベル生理学・医学賞を受賞。
ケンドル
Kendal
ケンドル
Kendall, Henry
[没]1882.8.1. シドニー
オーストラリア最初の注目すべき詩人。自国の風景を初めて歌った『オーストラリアの森から』 Leaves from Australian Forest (1869) ,『山の歌』 Songs from the Mountains (80) などがある。
ケンドル
Kendal, William Hunter
[没]1917.11.7. ロンドン
イギリスの俳優,劇場支配人。本名 Grimston。シェークスピアから軽喜劇まで,広い芸域で活躍。女優の妻マッジ (1849~1935) とともにセント・ジェームズ劇場を経営し,俳優の養成とその地位向上に努めた。
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