ケーマン諸島(読み)ケーマンしょとう(英語表記)Cayman Islands

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケーマン諸島」の意味・わかりやすい解説

ケーマン諸島
ケーマンしょとう
Cayman Islands

カリブ海北西部にある島群。イギリス海外領土。カイマン諸島ともいう。東西約 200kmにわたって点在するグランドケーマン島,リトルケーマン島,ケーマンブラク島の 3島からなり,東端のケーマンブラク島はジャマイカの北西約 200kmに位置する。首都はグランドケーマン島にあるジョージタウン。1503年クリストファー・コロンブスが発見,カメが多くいたためトルトゥガ(スペイン語で「カメ」の意)諸島と呼んだが,のちカイマン(「ワニ」の意)諸島と呼ばれるようになった。1670年ジャマイカとともにイギリス領。その後おもにジャマイカ人が入植しその属領となったが,1962年ジャマイカの独立に伴って,再びイギリスの直轄領となった。主産業は金融業で,ここに本拠を置く企業に税制上の特典を設けているため,3000をこえる企業と 500以上の銀行が立地する。次に重要なのは観光業で,近年ホテルが次々に建設されている。外国船の船員として働く住民からの送金も重要な収入源となっている。面積 264km2。人口 5万6000(2011推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android