ゲーリー・キルドール(読み)げーりーきるどーる

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ゲーリー・キルドール」の解説

ゲーリー・キルドール

パソコン史上初めてのOSCP/M」の開発者。1970年代の初めにマイクロコンピューターの魅力にとりつかれ、インテルの技術顧問となってフロッピーディスク記憶媒体とする8ビット用のOSの開発を始めた。1974年に完成したOSは「CP/M」と名付けられ、これを機に米Digital Research社を設立した。CP/Mが1976年に販売されると、汎用性の高いOSとして高い評価を得て8ビットマイコンのOS市場をほぼ独占した。1980年に8088を使ったパソコンを開発し、パソコン市場への参入を図っていた米IBM社も他社と同様にCP/MをOSとして採用することを考えていた。しかし、スケジュールなどの都合で話が折り合わず、マイクロソフトのOSが採用されることとなった。これを機に、OS市場をMS-DOSに席巻され、CP/Mは凋落することとなった。

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