ココフツォフ(英語表記)Vladimir Nikolaevich Kokovtsov

改訂新版 世界大百科事典 「ココフツォフ」の意味・わかりやすい解説

ココフツォフ
Vladimir Nikolaevich Kokovtsov
生没年:1853-1943

ロシアの政治家。ノブゴロド県の貴族出身。1873-79年,法務省勤務。内務省監獄局長,官房長を経て,96-1902年大蔵次官として蔵相ウィッテを支えた。04-14年(1905年10月~06年4月中断)蔵相。ウィッテとともにフランスからの借款に成功し,1905年の革命抑圧と秩序回復につとめた。外政では露仏同盟の強化とドイツとの緊張緩和に努力し,内政ではストルイピン改革に同調した。ストルイピンの死後,11年9月首相となったが(蔵相兼任),14年1月解任。第1次大戦中は銀行経営にあたり,18年11月から滞仏,パリで死去した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android