改訂新版 世界大百科事典 「コブノメイガ」の意味・わかりやすい解説
コブノメイガ
Cnaphalocrocis medinalis
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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昆虫綱鱗翅(りんし)目メイガ科に属するガ。はねの開張17ミリメートル内外。前翅、後翅とも黄褐色、外縁部は黒褐色、前翅に2本、後翅に1本の横線がある。雄の前翅前縁には黒色鱗粉の塊によるこぶ状の隆起がある。日本全土、中国、台湾ほか東南アジアに広く分布する。
幼虫はイネ、ムギ、ヒエなどイネ科に寄生するアオムシ(青虫)で、イネなどの葉をつづり合わせてその中にすんで食害するため、被害を受けた葉は白く半透明となる。したがって、多発すると、水田のイネの葉は白色にみえる。苗代期の被害は少なく、出穂期にかけて食害を受けると、収量に深刻な影響を与えることがある。日本南部では年に4、5回、北部では1、2回発生する。防余には有機リン剤が有効。
[井上 寛]
…年3回の発生で,秋の出穂期に多発すると被害は大きくなる。本種と似ているコブノメイガCnaphalocrocis medinalisもイネ科植物の害虫としてよく知られているが,幼虫のつづった葉が本種のように規則正しくない。【井上 寛】。…
…年3回の発生で,秋の出穂期に多発すると被害は大きくなる。本種と似ているコブノメイガCnaphalocrocis medinalisもイネ科植物の害虫としてよく知られているが,幼虫のつづった葉が本種のように規則正しくない。【井上 寛】。…
※「コブノメイガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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