コミッテッド・コスト(英語表記)commited cost

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コミッテッド・コスト」の意味・わかりやすい解説

コミッテッド・コスト
commited cost

キャパシティ・コストのうち,キャパシティから1期間内に必然的,拘束的に発生するコストをいう。たとえば設備減価償却費設備資金の支払利子,従業員俸給コンピュータなどの機器レンタル料などがこれに含まれる。一般にはキャパシティの使用についてなされた意思決定から拘束的,既決的に発生する費用である。キャパシティ・コストにはマネージド・コストといわれるものがあり,これはキャパシティの使用から拘束的にではなく,その使用についてのマネジメント裁量,判断によって発生するコストである。それはその支出による効果が将来の期間にわたっていて,主観的にしか見積ることができないため,その発生が管理者の裁量にまかせられているものであり,たとえば将来の売上げを獲得するための広告,研究開発などの費用,市場調査の費用,福利厚生費支出などがその典型的な例である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android